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「バビロンの大富豪」読書レビュー【お金の貯め方・増やし方を学べる】

2020年4月8日

古代バビロニア王国から伝わる「貯蓄・資産運用」のノウハウを説いた書籍です。

ビジネス本ではロングセラーになっているようなので、私も試しに読んでみようとklindle読み放題サービスでダウンロードしました。

説かれている内容は一話完結の物語形式になっており、それぞれの章で主役となる人物がお金持ちの賢者(商人や金貸し)のもとに知恵を借りに行く、という形をとっています。

最初は「ありきたりなお金を貯めるための人生訓的な寓話程度だろう」と思って期待せずに読み進めたのですが、これが意外に実用的で驚きました。

今でも十分に通用する「お金の運用法」「労働の価値とは何か?」など、すぐにでも実践できるノウハウや人生における仕事の在り方などが説かれていて、本書が百年以上にも渡って読み続けられてきた理由が分かった気になりました。

ということで、今回はその概要と感想を述べていきたいと思います。

お金の貯めるための古代バビロンの教え

物語の1章目になる「財産を築くには不滅の原則があった」では大富豪のもとを訪れた戦車職人がお金持ちになるための教えを請いに行くところから始まります。

職人は真面目に働いてきたのですが、一向に生活が良くならないことに疑問を感じ、仲間と共にかつての仲間だったアルカドのもとへ訪ねていき、「どうしたらお金を貯められるのか?」ということを聞きに行ったのです。

当時アルカドは若い頃は自分も貧乏だったこと、懸命に働いたけどお金が貯まらなかったといい、だからどうしたら金持ちになれるのかということを、仕事で知り合った金貸しに聞いたのです。

条件を提示してそれをクリアすれば教えてもらえることになり、アルカドは懸命にそれをこなして、ついに教えを受けることができたのでした。

その答えとは「稼いだものは、すべてその一部を自分のものとし取っておくこと」ということでした。

アルカドは「たったそれだけで?」と半信半疑になりましたが、金貸しはそれが全てだというのです。

さらに金貸しは「おまえが貯める金は一つ残らずお前のために働く奴隷なのだ。その金が稼いでくれる銅貨も一枚残らずお前のために稼いでくれる。まさに黄金の子供なのだ」と断言します。

さらに金貸しは「稼いだ金額がいかに少なかろうと十分の一よりも減らしてはならない」と付け加えました。

たとえ十分の一を残すだけでも生活が苦しくなろうと、まずは残すことだ。生活に必要な支払いは残りの十分の九で済ませるようにしなさい」と。

アルカドは納得し、その日から毎日稼いだお金の十分の一を使わずに貯めておくようにしたのでした。

このように貯蓄の基本中の基本の教えが冒頭の章から展開されていきます。

確かにお金を貯めるためには「一部を使わずにとっておくこと」が一番確実です。

でもこの本に書かれている「稼いだ金の十分の一を貯める」という教えは、数字がすごく具体的で記憶に刻まれました。

多くの人は稼いだ金をほとんど他人のために支払っていて(家賃や食費、その他の生活費のすべて)、自分自身のために使っていないということ。

たとえ自分の気晴らしのために食事やお洒落をするためにお金を使っても、結局はそれを提供した他人に支払うのと同じことだというのです。

でも十分の一だけは死守することで、時が経てばさらに金を生む元手になりえるということ。

以降の章では、そのことについての寓話が進められていきます。

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財産とは現金そのものではなく「金の流れ」

次に貯めたお金の使い方です。

2章以降の寓話で進められていく古代バビロニアの賢者の知恵では「ある程度貯まったからといって、それをそのままにしておくのは「真の財産とはいえない」」ということに特に力点を置いていると感じました。

貯めることはあくまで手始めに過ぎず、老後の豊かな財産を作ってくれるのは、取り除けた金がさらに稼いでくれるお金だということ。

これは現代でも通用する考え方で、目端の効く人ならばすでに投資という形で多くが実行しています。

今回のように新型コロナで景気が後退しているときや、それに伴う今後の世界経済の先行き、少子高齢化の流れをみていると、日本でも将来自分たちが生活に十分な年金をもらえないという危機意識が根底にあるのは私も同じです。

そんな今に通じる資産運用の基本を説いた古代の知恵の言葉として、次のものが最も心に響きました。

人間にとって財産とは、財布の中に持っている現金ではありません。しっかりした定期的収入こそが財産なのです。財布の中に耐えず流れ込み、いつも中身をふくらませてくれる金の流れこそが財産なのです。(中略)仕事をしていようと、旅に出ていようと関係なく入って来る収入なのです。

その金の流れを作るために、古代バビロニアで実践された方法が「人にお金を貸して利息をとる」「商売や産業に投資する」の2つが挙げられています。

どちらも古典的ですが、まさか紀元前の古代から続けられてきた方法だとは驚きです。

それから数千年経た現在でも、この2つは未だに有効ですし、さらにそれ以外の方法もいくつも編み出されています。

お金を貯めて運用するには最適な時代に私たちは住んでいると実感しますね。

投資をするときは知識と経験のある人間に教えを乞うこと

とはいえ、ただやみくもに投資やお金を貸すことは勧められません。

経験や知識がないと、だまし取られたり、貸したり投資した先が倒産する危険があるからです。

そうしたリスクを最小限に抑えるために、お金からお金を生むべく運用を行う際には「自分自身の判断に自惚れず、金を操り利益を生むことに経験を積み、知恵のある人間に相談すること」が大切だと、古代バビロニアをお金持ちは説いています。

ここは確かにその通りだと思うのですが、相談する相手をしっかり選ばないと、持ち逃げや焦げ付きを生んでしまうことになります。

なのでこれも古代以来ですが、その方面できっちりと信頼できる人材を周りに置いておくことが大切でしょう。

それもただ信頼できるというだけでなく、資産運用の面で経験と知識のある人間になるので、その方面の素人にはちょっと難しいかもですね(多くの人は周りにそういった人材は少ないでしょうから)

なので多くは銀行やファンナンシャルプランナーに相談することになるのでしょうが、今の時代はネットや書籍が充実しているので、自分である程度調べて運用することも可能です。

労働の喜びを知ること

バビロンの大富豪の教えの多くは「お金を貯めること」「お金を働かせる方法を知ること」に割かれていますが、実は一番大切なのが「働くこと」なのだとも説いています。

その理由はシンプルに「お金を貯めるための手段」としてが第一。

将来、自分のためにお金を生んできてくれる「種金」を作るためには、まずは自分自身を元手して稼がなければいけません。

それは肉体労働であったり、事務労働であったりと、人によって様々です。

そこで一生懸命働いて稼いだお金の中から「十分の一」だけを必ず残して貯めていき、一定レベルまでいけば、後はそれを運用に使うというのがお金持ちになれる黄金の方程式だからです。

次に「働くこと=仕事への意欲をもつ」ことで、多くの素晴らしい人と出会える機会を得られるということ。

本書に出てきた最後の章のバビロンのお金持ちは、自分がかつて奴隷の身分だったこと、そこから抜け出すために懸命に働き、自由民の身になったこと、そしてその大きなきっかけを作ってくれたのは、懸命に働いていたときに出会った人だったということが、多くの逸話を挟んで書かれています。

そのお金持ちは自分の共同経営者(かつて同じ奴隷身分で、先に自由民になって成功し、後に彼自身を奴隷の境遇から救ってくれた人)の孫に教えを説こうとするのですが、孫は生まれてから金持ちの身分のために苦労話を嫌がります。

そこで金持ちは自分の過去を話し、孫の祖父も同じ奴隷だったこと、ともに懸命に働くことで労働に喜びを感じ、お互いを知る機会を持って成功し、現在に至るということを説きます。

その金持ちが最も強調した言葉。

わしがどん底にあったときでも、働くことがわしの最高の親友であったということだ。仕事への意欲のおかげで、わしは城壁で働く奴隷買い付け人に売られるのを逃れることができた。また働くことへの意欲によってそなたの祖父殿は感銘を受け、わしを共同経営者として選んでくれたのだ。

孫は祖父が生前に語っていた「成功への秘密の鍵」とは「働くことの喜び」だったことを、亡き祖父の共同経営者でありバビロン有数の大富豪の過去の話から知ることになったのでした。

環境によって「働くこと」への感情は異なるものです。

毎日の生活が厳しい人は「苦行」でしかないこともあると思います。

しかしどうせ働かないといけないのであれば、そこに「やりがい」や「喜び」を見つけることで、同じ時間を少しでも有意義なものに変えることもできるかと思います。

さらにただ漫然と働くのではなく、その労働の中で工夫をして少しでもお金を多く得たり、効率よくこなすために知恵を絞ることで結果はついてきますし、そういう過程は必ず周りの人間は見ています。

自分自身の大切な時間をどう使うか。

労働は多くの人間にとって最も長い時間を過ごす時です。

そこでの使い方、そこで得た知識や技術、そして人との関りが、後に自分の糧になるのだということを、このバビロンの大富豪は自分の経験に照らし合わせて語っていたのでしょう。

単にお金を生み出して運用するだけの守銭奴ではなく、お金の背景にある人間の営みを体をもって知ることで、潤ったお金を社会的に有意義な事業や投資に廻すことができるのです。

まとめ

この本を読む前と読んでいるときは、まさかこの本の内容が実際にあったことをそのまま翻訳したものだということを知りませんでした。

あとがきと途中のコラムを読んで、1930年代にバビロンの地(今のイラク南部の一部)で発見された大量の粘土板の内容がまさにこの本そのものだったということ、後にアメリカにも伝わってビジネス書のベストセラーになって、現代でも多くの人に読み続けられていることに驚きました(2008年の米国アマゾン書籍売り上げ「個人資産部門」で11位)

紀元前600年以上前の古代で起きた人の営みが、数千年たった今でもその真理の多くが通用するということもそうですし、古くから人間というのは変わっていないのだなあという(少しでも楽をして稼ぎたい)半ば呆れた気持ちもあります(笑)

そんな古代からの貴重な教えをまとめた本書は今でも十分に読むに値すると思いますし、ことあるごとにパラパラとめくって自分自身に喝を入れたいという思いにも駆られます。

今回紹介した内容は本書のごく一部にしかすぎないので、興味のある人はぜひ購入して読んでもらえればと思います。

最後に本書のコアの部分だと思える「お金の法則」を簡単にまとめて、レビューの最後にさせてもらいたいと思います。

【6つの黄金の教え】

1:稼ぎのうちから最低でも十分の一を貯めること

2:貯まった金がさらに利益を生むように、金の働き口を見つけてやること

3:お金の扱いに長けた人に教えを受けて慎重に投資や運用をすること

4:自分のよく知らない商売や目的、お金を守ることに長けた人が認めない商売や目的に金を使わない

5:莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに乗ったり、自分の未熟で非現実的な欲望に頼るような金の使い方をしない

6:必要な経費と自分自身の欲求とを混同してはいけない(自分で気を付けていない限り、必ず収入と等しくなるまで大きくなってしまう)

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