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【ビジネス書評】徹底的に考え抜くことが大切「頭のいい人が儲からない理由」レビュー

投稿日:2019年11月5日 更新日:

タイトルに引き付けられて読んでみました。

「頭のいい人は成功するんじゃないの?」

と考えるのが、私のような一般人の意識というものです。

最近ではよく「決断するバカのほうが成功する」的なタイトル本を本屋でも見かけますが、それでもやっぱり「バカ」よりも「かしこい」方が成功する確率は高まりそうな気はしますよね。

そんな意識をガツン!と殴りつけるかのようなタイトルに魅かれて本を手に取ったのも確かですし、半ば「タイトルおどしだろう」という物見遊山的な感じで読み進めたのもあります。

その結果「いくつかは使えるし、基本的にはまともなことを言ってる」という結論に至りました。

ビジネスの最前線で修羅場を潜り抜けてきた人の意見なので、実践的な話に満ちています。

ただそうした経験者にありがちな「さっき言ってることと、今言ったことがちょっと違うな」的な箇所もいくつかあります。

でもそれは私がビジネス経営的に圧倒的に経験不足なことも関係しているのでしょうし、一冊の本にまとめるにあたって不可抗力な「文字表現の限界」的なこともあるのだと思います。

いずれにせよ「面白い内容」だったことには間違いなし。

ということで、書籍で気に入った箇所をまとめつつ、最後に全体を通じて著者が言いたかったのはこれなんだろうな、という真髄みたいなものを自分的にまとめてみたいと思います。

「頭のいい人が儲からない理由」で気にいったポイント

【焼鳥屋かラーメン屋で迷うな】

起業するにあたっての心構えです。

飲食店をするのに「何をするのか迷う場合」に考えるのが最初のフレーズだったとしたら。

筆者は「そんなもの、どうでもいい。成功するための方法を考えろ」と主張します。

what(何)ではなくhow(どうやって)こそが大事だと。

勝負を分けるのは「絶対に成功させる」という思いがどれだけ強いかが鍵なのだ、と語っています。

 

【一本、筋の通った人は失敗する】

決めたことを最後までやり遂げる気持ちは大事だけど、若いうちにそれをしてしまうと価値観やスタイルが固定してしまうのでよくない、と語っています。

それはなぜか?

「変化に対応できなくなる」からだということ。

これは確かにありです。

生物界でも「強いものが生き残るのではなく、変化に対応できたものが生き残る」法則がありますから。

なまじ成功体験をしてしまうと、それが足かせになってしまって、新しい行動が起こせなくなるというのも「筋を通し過ぎること」への警鐘として書かれていますね。

 

【見る前に跳ぶな】

とにかく行動あるのみ。

行動さえすれば必ず結果は後からついてくる!

的なマインド論がはびこる中、ビジネスの最前線で戦い抜いてきた筆者が言うのは「ろくに考えずに動けば、現実にはほとんどの人が失敗する」と書いています。

まあこれも普通に考えてみればその通りですよね。

たとえば買い物に行くにしても、「とにかく目の前のものを買うのだ!そうすれば必ず美味しいカレーが食べられるのだ!」と言って買い物かごに「シチューの固形」とか「牛乳」「豆腐」をポンポン入れていけば、カレーは絶対に作れませんから。

それは極端な私の例ですが、そういう感じで筆者は「ひらめき、アイデアは良いが、それを思いついたら徹底して検証を繰り返してとことんまで考え抜け」を推奨しています。

後のフレーズにつながるのですが、「とにかく考えろ」ということ。

「成功者になれるかどうかは、どこまで執念をもって考え抜くことができるかにかかっている」とさえ言いきっています。

成功に「ラッキー」はないのですね。

 

【真面目で勤勉だと成功が遠ざかる】

筆者が会社である業務を部下に頼んだら、その部下が会社に寝泊まりして「三日も寝てない状態」で仕事に打ち込んでいたそうです。

それを見た筆者は「もう帰れ!帰ってしっかり睡眠取って、美味しい物を食べて栄養取って、リフレッシュしてから出てこい!」と怒鳴ったそう。

これを聞いた部下はきょとんとしてたそうですが、筆者的には「経営者が求めるのは結果であって献身的な努力ではなく、効率よく業務を遂行できるかだ」と語っています。

これだけなら「ああ、まあそういうことをいう経営者の人は一定数いるよね」と納得できるのですが、面白いのはここから。

「一生懸命頑張れば成果(生き残る)が出るというのは、いわば人間の本能に基づいた行動。大自然の中では有効かもしれないが、ビジネスという近代文明が生み出した枠組みの中では通用しない。とにかく合理的に考えることだ」

と語っており、これは「なるほどなあ」と感心しました。

まさか人間の本能をここで持ち出してくるとは。

なかなか斬新な見方ですし、修羅場を得た経験者ならではの人生訓のような響きも感じます。

ここ、結構好きです。

 

【人脈なんか作るな】

まず前提があって、筆者のいう「人脈」とは「異業種パーティに行って名刺を交換し合うような場でできる人脈」ということです。

「たまたま何かの集まりで会った人がいきなり電話かけてきても、私は信用できない」と語っています。

筆者のいう「人脈」とは「本当に信頼できる人間関係」であり、たとえ彼らが自分の仕事に関係なくても、人生の相談相手として大切にしていきたい、と。

そしてそういう友人こそが、何かの時に本当に自分を助けてくれるのだとも。

ここは筆者の人生観によるもので、他の人とはまた違った見方になるのでしょうが、確かにビジネスライクな関係でそこまで深い関係にはなりにくいのは確かです。

後は筆者が経営者であることも大きいでしょう。

フリーランスや一般の会社員なら、そういう場での出会いも仕事につながるのでしょうが、経営者レベルになるとまた違った形になるのかもしれません。

常に孤独を強いられる最高責任者にとって「心から信頼できる友人」の存在は、何ものにも代えがたい「宝物」になるのだと思います。

 

【新聞を読むのはムダ】

これもなかなか刺激的なタイトルです。

とはいえ、筆者はその真意をけっこうなページを使って説明しています。

要は「広く浅い情報を摘まみ食いする程度では、本当のビジネス思考は生まれない」ということを言いたいのではないかと思います。

そういう意味では新聞は確かに「世の中の色々な情報を紙面に凝縮している」わけですからね。

では何を読めば良いのか?に対する回答ですが、これはあまり具体的なことを触れてはいませんでした。

私の考えですが、恐らく「何を読む」ではなくて「読んだものをどう咀嚼して、そこから自分なりの考えに発展できるか」が大切だという主旨だと思います。

最後に「情報は仮説を検証するために利用せよ」と書いてあって、そこには「ニュースに出てくる経営者のつもりになって仮説を立てて、その経営者の方法や思考法をなぞりながら、ビジネスの先を仮説していく」的な感じのことが書かれていました。

やはりここでも「徹底的に考え抜くべし」という筆者のポリシー強調されています。

そしてそれはビジネスで成功するには必須の教養だとも思いますね。

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まとめ

以上が私が「これはいいな」と感じた各章のタイトルとそのポイントです。

他にもまだまだたくさん良い章があったのですが、かなり量があることと、後半部分は筆者のビジネス実体験がリアルに描かれていたので、そこはさすがに経験不足の自分ではまとめきれないなと思い、省かせてもらいました。

色々と書かれていますが、私的に筆者の主張を要約すると「ビジネスのメカニズム(原則・流れ)を把握した上で、成功するための構想を徹底的に考え抜き、検証していくこと」だと思います。

そして常に「変化に対応していくべし」ということ。

ビジネスは大きい川の流れのようなもので、雨が降れば増量するし、乾季になれば川底が見える。

上流で山崩れが起きれば川の流れもせき止められるだろうし、逆に川幅が狭まったことで洪水が起こるかもしれない。

常に変化していますす。

ビジネスはまさにそれで、そういった川の流れ(社会の変化、ビジネスの常識の移り変わり)を正確に把握しながら立ち回っていかないと、とても生き残っていけないということだと私は捉えています。

厳しいですよね。

でもそれだけにやりがいもある。

自分が果たして大きな川の流れにうまく乗っていけるのか?

この本はそんな不安持つ「ビジネスを志す人」に切れ味鋭い叱咤を与えてくれると思います。


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