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【日本初ロボットAI農業の凄い未来の感想】自分にマッチングした野菜や果物を選べる日も近い?

2020年1月13日

AI農業について書かれた本のレビューです。

農業といえば「食」の根本であり、その「食」は健康の源。

人間が生きていくうえで最も大切な要素の一つ「食」を司る農業が、これから大きな波のうねりとともに変わっていくという内容でした。

そしてそれは日本の農業にとって良い方向に変わるということ。

人口少子化、高齢化社会・・さまざまな障害がある中、人手が最も必要とされていた農業でAI技術が生かされていき、ビッグデータを活かした技術力で人間の手の届かない範囲まで自動化できるという便利さ。

その結果、若い人の就農も増えて労働市場も活況になり、農業市場の儲け幅も広がるという日本にとって良いことづくめの内容になっていました。

仕事の場や経済を潤すということだけでなく、農作物の安全性や品質も高まるということにつながります。

食べものの品質が高まれば人の体にも良い影響を与えます。

今回の記事は本の中から特に「AI技術による農作物の品質アップ」というところに焦点を絞って紹介していきたいと思います。

AI農業によって変わること

大きく分けて次の5つの点が挙げられています。

・労働力の補完

・農地の有効化

・職の創出

・生産力・品質向上

上か順番にいくと、農家の高齢化によって離農するところがこの数年間で激増します。

そのため農業に関わる人間が減っていくことを意味します。

それと同時に離農した農地は放り出されて、荒れてしまいます。

この2つのマイナス要因をAI技術を活用することで、少ない人数で農業が可能になり、それにともなって農地の活用も進むということ。

そうして農業が再び動き出せば、その周辺ビジネスも活況化します。

それまで人手頼みだった農業が、AI技術で生産力がアップすることで、増えた作物の輸送や管理、従業員の労働環境の整備(保育所など)等の仕事が出現し、そこで新たな雇用を生むわけです。

最後がブログ的に一番大事なのですが、AIによる作物の管理・生産体制を構築することで、それまで「経験と勘」だよりだった農業がより普遍化・合理化されて、一定の品質を確保できるようになります。

それは決して工場生産物のような画一的なイメージではなくて、農地の中で害虫駆除や温度の管理など、それまで人手に頼らざるを得なかった分野でAIを活用することで、24時間体制で管理できるというロボットならではの方法が可能になるということです。

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美味しいコメ作りに欠かせない「水の管理」もAIで可能に

お米は日本人の魂といえる食べ物です。

古来から日本人は米を食べ物としてだけでなく「文化の象徴」として扱ってきて、今でも天皇陛下の儀式の中で使われているほどです。

米にはビタミンやミネラルなどの豊富な栄養素が詰まっていて、最近では米を食べることで健康になるという説もあって、味だけでなく体のケアにも良い影響を与え続けています。

そんな米を生産するのに最も大切なのが「水の管理」。

米だけでなくあらゆる農作物の生産に水は大きな影響をもっていますが、中でも「水田」といわれるほどにコメ作りには水の調節が作物の出来・不出来に大きな役割があります。

特に近年は夏場の高温が異常ともいえる状態なので、水の蒸発が問題になります。

そのことで蓄えるべきデンプンが穂にとどまらずに枯れてしまったり、実った場合でも粒が小さく成ったり細くなったりしてしまいます。そうした米が美味しくないのは当たり前だということ。

そんな米作りに最も重要な「水管理」を担うのがAI。

ドコモが開発した「パディウオッチ」と呼ばれる計測器を装着したポールを水田のそばにおき、センサーを使って水田の水位、水温、気温、湿度を定期的に計測して、データをネット経由でサーバーに蓄積します。

利用者はスマホやパソコン、タブレットでその情報を閲覧することができ、田んぼの水温や高温で水が蒸発して稲がむき出しになっていないか?などを判断できるというわけです。

中でもすごいなと感じたのは、端末に時計が使われているところもあるということ。

上記のパディウォッチシステムを腕時計型端末「アップルウォッチ」で閲覧することで、どこにいても農作物の管理を目にすることができるようになるという優れもの。

確かに腕時計なら、スマホのようにポケットから取り出して操作する手間(どちらかの手が作業に手間取られてしまう)を省けますし、運転しながらでもチラ見が可能なのですごく便利だと思いますね。

ほかにも水口を自動開閉するシステムや、クボタの開発した無人ロボット農機(コンバイン)で夜間でも作業が可能になるなど、AIによる農業のイノベーションは現場では凄い勢いで進んでいっていると感じました。

アグリドローンで害虫の特定や駆除

アグリドローンとはアグリカルチャー(農業)のドローンの意味です。

ドローンは小型のラジコンヘリのようなものですが、その軽量性やカメラを搭載してネットと繋げられる利便性から、近年では撮影・測定用に様々な分野で活躍しています。

ヘリコプターに比べて操作が簡単で、価格も安いというところも、農家に支持される点のようです。

著書で紹介されているドローンは佐賀県と佐賀大学、ITベンチャー企業が共同で開発したという世界初の農業用ドローン。

基本的には農地の上を飛んで写真を撮影し、その画像から害虫の有無を調べるというものですが、これなら普通のドローンでも可能です。

写真はイメージ

しかしこのアグリドローンのすごいところは、

・ディープラーニングと融合した農業用ロボット

・飛行中に害虫の居場所を特定し、農薬をピンポイントで散布する

・害虫を駆除するために誘蛾灯を吊り下げて夜間中、農地を飛び続ける

・農作物の撮影

・電波の基地局になる

という機能が一つのドローンに組み込まれているというところです。

その機能を可能にしているのが、マルチスペクトル撮影機(赤外線センサーとサーモカメラの役割)、農薬の貯蔵タンクと散布ノズルを搭載しているということ。

これをすべて無人で行うというのですから、本当に未来の農業という感じですよね。

そんなアグリドローンと合い方といいますか、ドローンでは活躍できない「ハウス内」での農業サポートに使われる「アグリローラー」というのも面白いです。

ラジコンカーに小さな三脚、スマホを搭載したような見た目ですが、これを屋根のある農地(ハウス)で走らせて、農作物の状態や害虫の有無などを撮影するという役割をもっています。

まさに地を這う農業タンクといった感じですね^^

ユーザーのニーズに合わせた農作物作りが可能に

紹介したアグリドローンやローラーによる撮影映像や動画は、現場の農家だけが活用できるものではありません。

消費者がそれを見ることで、気にいった農家や野菜を見ることができるという利点もあるということ。

現場の農作物の状態を普通の人がみることは稀なので、それを動画を通じて判断できるシステムは魅力的ですよね。

まさにユーザーファーストな取り組みだと思います。

ほかにもディープラーニングの機能を搭載したアップルウォッチに話しかけるだけで、データを管理したり、農作物の病気や害虫の発生時期を調べたりできたりするというのも大きな働きです。

現場の農家ではスマホにしてもパソコンにしても作業の手の汚れもあり、時間もないこともあって、いちいち手を止めて確認作業をする手間を省きたいときもあります。

そんなときに音声入力を可能にしたデバイス(この場合は時計)に話すことでデータが入力されますし、逆に答えてくれるアプリもあるので、あらゆる面で農家にとってユーザーフレンドリーな試みでしょう。

さらにビッグデータを活用することで、作物の病気の状態を把握できるので、それに合わせた農薬散布が可能。

そうすることで、無駄な農薬をまかずに農作物の品質を保つことができるというわけです。

これは、できるだけ新鮮で安全な食べ物を手に入れたいというエンドユーザーにとっても朗報だといえますね。

さらにビタミンやミネラル、食物繊維を豊富にもった野菜など、特定の栄養価や機能食品の開発に乗り出しているバイオファーム企業もあり、健康・美容指向が高まる市場のニーズに合わせた農作物作りが進んでいます。

ネギやほうれん草、キュウリや大根など、ビタミンや抗酸化力をアップさせることで、よりヘルシーで美味しい食品作りが可能になっているということ。

さらにウェアラブル端末を使って消費者の健康を把握することで、それぞれのユーザーにあった野菜・果物を提案できるという仕組みを始まっているというから驚きですよ。

まだあまり一般には広まっていないと思いますが(私が知らないだけかもしれませんが)、もし手ごろな価格で定期的に自分の健康状態にあった作物を入手できるのであれば、ぜひ一度試してみたいですよね。

今週は夜勤が続いたのでビタミン多めの野菜とか、目を酷使してるのでアントシアニンが多めの果物とか、もっと詳細な感じでチェックしてそのときの自分の体に合ったベジタブル・フルーツセットがあれば、これはかなり当たるのではないかと思います。

まとめ

ロボットAIが日本の農業を大きく変える著書の「気になる点まとめ&レビュー」をさせてもらいました。

本は基本的にもっとビジネス的にパイが広がる点を強調していましたが、ブログ的には口に入る農作物の家庭や美味しさ、健康にどう影響するのかにスポットをあてて取り上げたつもりです。

これらの全てが実現するには、現実にはさまざまな難しさがあると思います。

ただ本書が2017年に出版されたもので、本の取材データがその少し前の2015~2016年あたりをベースにしていると考えれば、2020年にもなろうかとする今はもっと状況は先に進んでいるのかもしれませんね。

ひょっとしたらすでに「ユーザーの健康・美容に合わせた農作物配送サービス」も展開されているのかも。

またぜひそれを調べて、値段が手ごろであれば購入してみたいと思いますよ。

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