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『グーグル検索だけでお金持ちになれる方法』を読んで「なるほどな」と思ったこと

投稿日:2019年10月19日 更新日:

タイトルに魅かれて読んだ書籍です。

著者はすでに数冊の本を出版して有名になっている方のようで、そのシリーズタイトルも「貧乏人が激怒する」と煽情的。

とはいえ、普段グーグル検索を使いまくっている私にとっては、この本のタイトルはかなり効果的であり、目を止めるには十分でした。

本の肝を一言で表すとすれば「無料インフラであるグーグル検索を駆使して国が発表する金融・保険情報に注目せよ」でしょう。

著書にも本の裏扉に「弱者の兵法的なマネー戦略」と書いてある通り、国家が提供する金融や保険に関する情報は国の指針を示すものなので、その流れに自分を合わせることで節税や資産運用をお得に乗り切っていこうということになります。

ただ弱者の兵法といっても、著者自身は米国公認会計士の資格をもち、外資系のコンサルティングファームで経営コンサルタントの仕事をしていた経歴を持ち、会社を経営していたりと、まったくの社会的強者なのですが、それでも本の内容そのものは金融や資産運用が全くの素人である私にも分かりやすいものでした。

今回は書籍の中から「これはいいな」「これは参考にしよう」と思ったところを紹介しつつ、自分なりの意見を述べていきたいと思います。

「相手の力を利用して稼ぐ」ということ

国家や大企業が発する情報を活用して、その力に乗ってマネー運用を動かしていくというのが、この著書のキーワードになります。

つまりは「寄らば大樹」戦略ですね。

その中でも最も大なるものが「日本政府」。

金融緩和や補助金、減税制度など、様々な経済政策が政府によって打ち出されます。

その情報は政府機関の公式ホームページで閲覧できるものなので、それをチェックして自分のマネー戦略に上手く活用することが大切だと述べています。

助成金、補助金、優遇制度・・・・全ての制度には予算がついてくるので、それが尽きれば制度自体の寿命も尽きる。

情報をできるだけ早く取って活用することが、お金の運用面でも大きなリターンを得ることができる、少なくとも不利になることがないとも書いていました。

実際に私の知人も2000年代に新しく家を建てる時、太陽光発電を屋根に取り付けて電気代のリターンを得ていました。

設置には国や自治体から補助金などの優遇制度があったので、抵抗感なくできたと語っていましたね。

当時は太陽光発電の黎明期だったので、今よりももっと色々な面での制度サポートがあったと思います。

その後は設置者の増加に寄って電力の買い取り価格が下がり、補助金制度も廃止されたようなので、知人もその時点で設置を止めて取り外したようです。

まさに初期段階での情報入手の重要さというやつでしょう。

こういった国レベルでの制度の推進は、これから国が進むべき産業の方向性を示すものなので、政府や首相が発するメッセージに注目しておくことが大切ですね

そうすることで、自身の資産を守ることができますし、そこから一歩前に踏み出して、強気のマネー戦略を打ち出すことも可能です。

加えて著書が書かれた2015年当時と比べて、最近ではフェイスブックやツイッターなどのSNSを政府や大臣レベルの閣僚も活用するようになっているので、これからますますネットを通じた情報拡散が通常のものになってくると思います。

特にツイッターはトランプ大統領の就任以来、大手メディアに対抗する形で国民への政治家のコミュニケーションツールと化しつつあるので、その意味でも、グーグル+SNS勢の情報発信パワーは政府情報の柱となる可能性が高いですね。

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クレジットカード・電子マネーを活用せよ!

著者はクレカの信奉者のようで、とにかくお得に色んなサービスがついてくるクレカを「最高だ!」と褒めちぎってます。

その利点は、

・現金を持ち歩かなくて済む

・支払いを一月待ってくれる

・ポイントやマイルが溜まる

・保険や特典サービスが充実している

・カード会社が提携しているサービスを割安で使える

などがあるようです。

他にもsuicaやWAONなどの電子マネーについても熱く語っており、確かにその記述を見れば「お得かなー」とは思います。

特に電子マネーに関しては「チャージしている分だけの金額しか使えないので、紛失したり盗難にあってもクレカほど心配する額は失わない」というのは確かにあるので、防犯の面ではクレカよりは安心できるところはあると思いますね。

そしてこうしたクレジットカード、電子マネーでのお得な使い方も、グーグル検索でググれば、山ほど良質な情報を入手することが可能

ポイント還元比較、入会キャンペーンお得、グルメ特典サービスなどなど、検索画面に様々なキーワードを打ち込むべし、自分の望む情報源に当たるまで徹底的に掘り当てるべし!という、オーストラリアあたりのダイヤモンド採掘で一攫千金を狙う掘師(こんな言葉があるのかどうか分からないが)のような記述には納得しつつも、「クレカはそれほど・・」という自分の心の声はありました。

そんなこんなで、クレカについて書かれたこの章は実はそれほど共感することができなかったんですが、唯一、おおおっ!と思ったのが以下に2つありました。

・楽天カードのプライオリティパス

・カードでの税金の支払い

最初の楽天カードに関してですが、著者は同カードを使っており、さらに上位レベルの「楽天プレミアムカード」を持っているようです。

このカードには通常の楽天カードにはない様々なサービスが付与されているのですが、中でも海外旅行に頻繁に行く人にとってお得なのが、海外旅行傷害保険の額(5000万円)と空港VIPラウンジが無料で使える「プライオリティ・パス」がつくこと。

プライオリティ・パスは通常は年会費4万円強かかるのですが、楽天プレミアムカードはそれも込みで年会費1万円(税別)で持つことができるというのです。(2019年現在もあり)

他のカードでもプライオリティ・パスは持つことができるけれども、やはり楽天プレミアムカードのコスパの良さは群を抜いています。

恥ずかしながら、私は海外旅行や国内での移動で空港を使ったときは、一度もラウンジなるものを利用したことがありません。

たいていはロビーで本を読んだり、誰かと喋ったりして手持ち時間をやり過ごしています。

なので空港のラウンジと聞くと、なんだかこう、胸が高鳴るというか、特別感に浸れそうな気がするんですよね(妄想)

それをこの楽天プレミアムカードはたった年会費一万円程度で、その妄想を叶えてくれるということ。

しかもVIP会員ですから。

私は楽天カード持ちなものですから、これはちょっと自分的に要チェックな情報でした。

楽天カード

そしてもう一つのクレジットカードによる税金の支払い対応

実はこれ、平成28年の税制改正でクレカによる国税の支払いが可能になっています。

実際に国税庁のサイトでは手続きについて詳しく説明されていますね。

[手続名]クレジットカード納付の手続/国税庁

本が書かれていた時点ではまだだったようで、代わりに「nanacoカードにクレカでチャージし、コンビニ店頭でnanacoカードで支払う」という方法が提示されていました。

カードで税金を払うことの利点はポイントが溜まる、というのが最大の魅力だと思います。

あとは自動引き落としだと、わざわざ銀行口座にお金を入れに行く必要がないということですかね。

このような情報も、グーグル検索で「クレカ 海外旅行」「カード 税金」と打ち込めば、様々なサイトが出てきて教えてくれるのですから、やはりグーグルは神だと言われるゆえんです。

マイホームを無料で建てることが可能?

マイホームに関する章です。

ここでは著者は序盤から「ゼロ円でマイホームを建てる」方法があると述べています。

いきなり先制パンチですが、読み進めているうちに「なるほどな」と思いました。

まず著者は「今後の日本は人口が減り、家が余って、地価が下がる」と述べています。

そしてそれは東京オリンピック後により鮮明になるということ。

そんな中でどうやってタダで家を手に入れることができるだろうか、無料で新しく家を建てることができるだろうか?と考え、グーグル検索でそのキーワード(「マイホーム タダ」「住宅ローン 無料」など)を打ち込んで見つけたのが、以下の方法だそう。

「賃貸併用住宅」

つまり「ローンで買った家の一部を改造して賃貸に人に貸し出し、その家賃収入でローン返済に回す」流れ。

自分や家族が住みながら、併設した他人に部屋を貸し出すスタイルで、いわば一階に住む長屋やアパートの大家さん的な感じ、それの戸建てバージョンですかね。

これを可能にするためには、土地や家を買う際の資金調達が必要ですが、これも自己資金を使わずに住宅ローンのみで賄うというのが、著者の主張。

ただしこの手法には良しあしがあって、まず借り手が見つかるかという問題と、地価が下がってしまった後では肝心の資金の借入が難しくなるため、本が出た当時(2015年)は可能でも、今この段階(2019年)では実現が可能かどうか分かりません。

たとえタイミングがあって周到な準備で借入が可能になった場合でも、借り手の問題や周辺環境とのマッチング、各種条例などクリアしなければならないことが多いようで、それを可能にするために著者は、さらなるグーグル検索で様々な関係業者を探し当て、夢の賃貸併用住宅実現したといいます。

おそるべしグーグル。

いついかなる時でもグーグルを活用する著者の情報強者ぶりも尊敬に値しますが、それを可能にするグーグルの情報海原の無限大さには圧倒されるのみです。

上に挙げた内容はほんの一部なので、より詳しい住宅ローンや借り入れについては、ぜひ書籍をご覧になってください。

節税のための年金運用とは?

年金についての章です。

ここではこれからの時代の個人がとるべき「年金運用」についての心構えを説いています。

冒頭に述べたように、国家が何らかの制度を発表したり変更するときは、それが今後の国の行くべき方向性を示しているということでした。

この本が出た当時に発表された「確定拠出年金」「NISA」はそれにあたります。

確定拠出年金は「加入者が掛け金を支払って、定期預金や保険、投資信託などで運用して、60歳以降の年金として受け取る制度」で、NISAは「少額からの投資が可能になる非課税制度」となっています。

国が中心になって推奨してきたものですが、どちらも「老後は自分で何とかしなさい」というメッセージが込められていると著者は言います。

上記の年金のうち、確定拠出年金は、これまでにある厚生年金(サラリーマン加入)、国民年金(自営業者などが加入)とは異なって、自分で運用する必要があるということ。

自分で金融商品を選び、払う金額を決めるのです。

素人には面倒ですが、運用次第ではプラスになって返ってくるので、必ずしも不利な面だけではないと思います。

そして確定拠出年金の最も大きいメリットが「節税対策」になるということ。

掛け金は全額所得控除されるので、所得税と住民税が安くなるという良さがあるようですね。

プラス方向での運用では、扱う金融商品によって元本の多少の目減りはでてくるようですが、それを補うほどの減税効果が確定拠出年金にはあるなど。

このあたりの情報は、本の内容だけでは不確かになるといけないので(出版年が数年前のため)、それぞれ詳細が説明してあるサイトのリンクを貼っておきますね。

確定拠出年金について / りそな銀行

NISAとは?/ 金融庁

著者は確定拠出年金を推奨しており、年金で運用を行う際に(投資信託)調べたのが、やはりグーグル検索だそう。

・金融機関の比較検討

・事務手数料の比較

・品揃え

・保有するコスト

関係する機関やブランドを検索して自分で調べ上げ、最もベストなチョイスを行ったそうです。

確かに私も先ほどの「確定拠出年金」「NISA」を理解するために自分でググったときも、同じような感じで色々なサイトを検索しました。

著書が主張しているのは、そういう「検索する苦労を惜しむな」ということなんでしょうね。

最後に

グーグル検索を駆使して世の中をサバイバルするためのガイド本。

それが私の中でのこの本の立ち位置です。

それぞれの章で実用的な内容が書かれていて、多くが門外漢なので頷くしかなかったのですが、それでも「これは使える」と感じたものが多々あったので、読んで損はなかったと思います。

上には挙げていませんが、実は一番心に残ったのが、次の2つ。

「メンターを欲すると思考が停止する」

「自分の子供たちは将来、まだ見ぬ職業につく」

の言葉です。

1番目は「この人についていけば上手くいく」「教えてもらえる」という意味でのメンター(師匠)で、師を頼りにしすぎると、自分で考えることがなくなり、自分の力で前に進むことができなくなるという危険性についてです。

2番目は、少し変わっていて「お金をかけないでできる教育」が重要だとしていて、それは急激に変化していく世界の流れのなかで、これまでの日本の常識や慣習が通じなくなるという恐れ、人脈や学歴よりも生き抜く力」「考え抜く力」を鍛えて己の力で立っていく子供を育てたい、という著者の思いが基本にあること。

今の社会で良いとされていることが、子供たちが大人になったときに残っているのか?を考えたときに出た決断だと思います。

これには私も共感していて、昨日見たNHKの「ドキュメント72時間」で出てきた東京のシェアオフィスで働く高校生が、まさにそれを体現していました。

子供の頃からプログラミングが好きで、自分でサイトを作っているうちに職業にしたいと思い、通信制の高校に在籍しながら、企業のホームページ制作を請け負っている男の子でしたが、まさに大人顔負けの自主性で人生を渡ってるなと感じましたね。

どちらにも共通しているのが、自分で調べ、自分で考えて前に進むことの重要性だということ。

この本の主題である「グーグル検索を駆使して生き抜く」も、まさにそれに当たるのではないでしょうか。

私はそこに強く共感しました。

おすすめの本です。

グーグル検索だけでお金持ちになる方法 貧乏人が激怒する2020年のマネー戦略 [ 午堂登紀雄 ]
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