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【会話術】トークの達人ラリー・キングに学ぶ「伝え方の極意」

2020年6月13日

アメリカの有名司会者ラリー・キング氏の「トーク本」レビューです。

ラリー・キングといえば、1985年から2010年まで25年間続いたCNNの名物番組「ラリー・キング・ライブ」ではゴルバチョフやニクソン、レーガン大統領など政界の大物を始め、クリント・イーストウッド、エリック・クラプトン、マドンナ、トム・クルーズらのハリウッドセレブとのトークで人気を集めた「トークの達人」でもあります。

私もこの人の番組の音声CDで英語リスニングの勉強をよくしたもの。

独特の少ししわがれた低い声でゆっくりと話す様が特徴的で、ゲストの赤裸々な感情や思いを巧みに引き出していく話し方は非常に印象的でした。

そんなラリー氏が2016年に出版した書籍「トークの帝王ラリー・キングの話し方の極意」には、氏の司会者人生で培ったトークの技術を余すところなく伝えてくれた「お役たち」な内容になっています。

今回はそんなトークの帝王が伝える「誰にでも上手く伝えられる原則と方法」の中で特におすすめな箇所を自分なりの見解を添えつつ、紹介していきます。

自分らしく正直に語ること

2010年に引退するまで数多くの著名人とトークを続けて、全米でも指折りの「トークの達人」と称されたラリー・キングも、最初はすごく緊張していたといいます。

若い頃にプロのアナウンサーになりたくて飛び込んだ地方のラジオ局。

熱意を認められ、初めて司会進行を任されたラリーは、本番が始まると「・・・・・・」と沈黙を続けてしまったのです。

ついには上司が激怒して「お前の仕事はしゃべることだぞ!」と放送室のドアを開けて入って喝を入れるまでに。

しかしそこでラリーの腹が据わりました。

「グッドモーニング」

とマイクに向かって挨拶をしたあとに、自分が仕事をもらったばかりの新人であること、ラジオ出演は夢だったこと、でもさっきまで緊張しすぎて声が出せなかったことと、赤裸々に明かしたのです。

「この時にトークをする度胸が湧いてきた。それ以来、一度も緊張したことがない」

とラリーは言っています。

このときラリーが学んだのは、「自分が体験したこと、思っていること、感じていることを正直に話し、視聴者と共有すること」ということ。

自分も以前に友人の結婚式に招待されて、司会者からマイクを向けられてすごく緊張したことがありました。

何か新郎との思い出を語ってくれという振りでしたが、唐突だったので言葉が出てこずにしばらく逡巡していると、新郎と目が合って「そうだ」と思い出したのです。

それは昔行ったキャンプでのことで、男同士でバカをしたことの思い出でした。

このときの話を「今緊張していて少し意識が飛んでいましたが・・」と前置きをしたあと、当時の懐かしい思い出話をして会場を笑わせることに成功したのでした。

このときの私も「思っていることを正直に話す」ことで乗り切れたのです。

上手く話そうとするから言葉が詰まってしまう。

だからすべてを明らかにして心を軽くすると、けっこう話せるものなのですよね。

そしてこれがラリー曰く「話の大原則だ」と強調しているのです。

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話すことはスポーツのように訓練できる

そんな達人も若い頃はとにかく色んな番組の司会者やキャスターを務めたといいます。

とにかく少しでも長い時間を話すように心がけ、それを磨いていったのです。

話すことは野球のバッティング似ていて、一人で話すことでも練習は可能だということ。

ラリーは「鏡の前で自分に向かって話す」「犬や猫、鳥、金魚相手に話しかける」ことも推奨しています。

これは実に素晴らしい方法で「何しろ反論される心配がないから」だと言っているので、ここは笑ってしまいました。

でも確かに動物相手なら反論されようがないですよね。

でもトークも所詮は口や舌の運動にすぎないのだから、上手くなるためには動かし続けるというのは理にかなっています。

話せば話すほど上手くなるのなら、その機会を作ることが大切。

そう考えると、女の人やおばちゃんのトークスキルが高いのは納得ですね。

話し相手に興味をもとう

トーク番組の相手と話すときは「身を乗り出すように」ラリーは相手のことを聞くといいます。

これは相手に「自分に興味をもってくれている」と感じさせるためのもので、相手の知識に敬意を示す意味でもあります。

さらに相手から聞きたいことは、ギブ&テイクの要領で、自分も積極的に語っていこうとも述べています。

相手との垣根を払うこと。

敬意をもって会話を行うこと。

人と人の関係も同じですね。

会話のキャッチボールと共感が大事

会話の達人はキャッチボールが得意です。

これはもちろん野球のことではなくて、言葉のやり取りのことをいいます。

会話のキャッチボールができていない人は、相手に常に速球の球をビュンビュン投げ続けている状態なんですね。

これでは相手は呆れて会話を続ける意思をなくしてしまいます。

ラリーは

話していて一番楽しい人は「共感してくれる人」だ。自分の言葉を受け止めてくれて、言葉にならない気持ちも分かってくれる相手だ

と語っています。

なので常に相手との言葉の投げ合いを楽しみ、相手の話に耳を傾けて共感することが大切なのでしょう。

これは自分の経験でも深く納得するところでもありました。

自然なユーモアも忘れずに

ここのくだりは少し難易度が高いと感じましたね。

何しろ日本とアメリカでは文化が違います。

会話にユーモアを挟むように子供の頃から訓練されている欧米文化で育った人と、そうではない文化の人間だと話す内容に大きな差が出てきますから。

しかもラリーは「会話の流れを止めない自然なユーモアが必要」と言っているのですから、さらに難易度は上がってしまいます(笑)

あえていうなら、「自虐ネタ」で笑いをとるというのが無難ではないでしょうか。

たとえば「いやあ今日は暑いですね。あんまり暑いんで今、自分がどこにいるのか分からないくらいですよ」とか。

いや、全然面白くないか(笑)

このへんのユーモア感覚は日本人的には難しいですね。

でも練習の意味はありそうなので、落語とかトークショー番組で勉強してみようと思います。

黙ることも必要

ここはシンプルな書き方がされていました。

どんなに話がうまくても沈黙を守った方が良い時もある。話してくても本能が「黙っていろ」とささやいているのなら、それに従うべきだ

確かにのべくまくなしに話しかけられても、こちらは疲れますし、多くを語る必要がないときは、黙っていた方が好まれる状況のときだってあります(誰かに不幸があった時や、悲しい出来事があったとき)

自分的に解釈するなら「会話の間」を持たせることも大事で、そのときの沈黙が「間」になり、適切な会話の流れを作るというふうに捉えています。

言葉だけでなくても、表情で相手に気持ちを伝えることもできますからね。

初対面で緊張するときの会話の特効薬

多くの人は恥ずかしがり屋で、私もそうだ、とこの項の最初でラリーは述べています。

だからこそ相手と初めて話すときは緊張するし、それをどうやってクリアしようかと悩むので、またそれが緊張を生む流れになりがちです。

そんなときは「この人も自分と同じくらいに恥ずかしがり屋で、緊張している」と思うこと。

そうして自分を落ち着かせることで、ナーバスな気持ちをいなしていくというのが良いとラリーは語っています。

そしてそれはたいていは真実だとも。

どんなに社会的に上の立場の人や、自分よりも会話の上手そうな人だとしても、初めて会う人との会話は緊張するものなんですね。

そのうえで、相手が緊張していたら、その緊張を解いてあげることができたら良いとも述べています。

その具体的な方法は「相手自身に関することを質問すること」

ラリーは番組ですごく緊張してなかなか自分のことを話せないゲストに、その人の内面のことや、過去に果たしてきたことを聞いて緊張をほぐすことができたと書いていました。

「人と話すときは、その人を話題にすること。そうすれば何時間でも話は続けられる」

文中に挿入された言葉でしたが(英国の小説家)、人は確かに自分のことが話題になると嬉しいもんなんですよね。

会話に困ったときの助け舟

本では「会話のきっかけを作る話題」として紹介されていましたが、個人的には会話が止まった時や、話に困った時にも役立つ話題でもあります。

以下に並べてみましょう。

・天気の話

・子供の話

・動物の話

・今いる場所の話

天気から子供、動物の話は鉄板ですね。

嫌味もなく、ほとんどの人が軽く流せるフレンドリーな話題でもありますから。

今いる場所は、話しているその場に関することで、たとえばテーブルに乗ったコップのこととか、壁に掛けられた絵のこととか、そういう具合のことです。

これも嫌味がなく、さらっと話して聞けるライトな話題なので、会話のきっかけや途中のつなぎにベストですね。

「はい」「いいえ」になる会話は避けよう

相手に質問するときに「~ですか」と聞くことがあります。

このときに「はい」「いいえ」しか返しようがない内容だと、相手がそれを返してきたときに会話は止まってしまいます。

「今日は暑いですね」

「景気が良くなると思いますか?」

このままだと「ええ」「いいえ」で終わってしまう可能性が高いので、そこに少し言葉を付け足すことで、相手のリアクションをもっと引き出すことができます。

「今日は暑いですね。この調子だとビールの売れ行きも上がりそうですね。どんな銘柄が好きですか?」

「今年は色々あったので経済の動向も良くないですね。何かいい景気刺激策とかありますかね?」

のような具合で相手の意見を引き出すような質問にすると、会話が途切れることがなくなります。

そのうえで「相手の話をじっくり聞くこと」「相手が話している時は黙っていること」を加えると完璧です。

パーティーで会話を切り上げたい時の対処法

本の中ではパーティーなどで大勢の人と話すときに挙げられた対処法なのですが、日本で言えば「婚活パーティー」や「会社の飲み会」などでも使えるなと思った方法です。

たとえば誰かと話すことになって「もうこれ以上話したくないな」と感じた時に、相手に嫌味にならないような立ち去り方が以下になります。

・トイレに行くといってその場を離れる

・料理を注文する(取りに行く)といってその場を離れる

・近くにいる誰かに話を振る(そしてその場を離れる)

などなど。

もちろんこれは、その場を離れても行き場所があるような場合で、飲み会だと席が決まっていたり、メンバーが狭いところで固まっていると使えない可能性もあるので、全てが当てはまるわけではありませんが。

それでも一つの例としては応用がきいて使えそうですよね。

話題に困った時のネタ

何人かが集まって話している時に会話が途切れることがあると思います。

親しい仲なら特別気になることはありませんが、知り合ったばかりのメンバーだったり、合コンだった場合は、少しきまずい空気が流れることもしばしば・・

そんなときに手軽に使えるのが、本書で紹介されていてこの方法です。

「もし~だったら?」

たとえば、

・あなたが鳥だとしたら、どこに飛びたいですか?

・宝くじが当たったら、何を買いたいですか?

・もしあなたがサッカー選手だったら、どこのチームに移籍したいですか?

などなど、その場のメンバーにそぐうような質問を投げかけると、けっこう話題は尽きなくなります。

これは良い方法だと思いますね。

初対面の異性との会話で困った時

誰かの紹介や、恋愛・婚活パーティー、マッチングアプリなど、色んな出会いの場が世の中にはあります。

それらに共通しているのが「初めて会ったときに何を話せばよいのだろう?」ということ。

もちろん事前に電話やメール、チャットでやり取りをしてお互いを知っていれば、とくに問題なくスムーズに進むのでしょうが、それでも顔と顔を合わせて話すのが初めてだと、多少は緊張します。

そんなときに会話に詰まってしまったら、どうすればいいのか?

これもラリーにいわせれば、最初に述べたのと同じです。

自分の気持ちを率直に語ること

もし緊張しているのなら、相手にそれを伝えれば良いですし、初対面が苦手ならそれを伝えれば良いということ。

でもそれを単に伝えてしまうのはダメで、その上で「でも私はあなたと話したいし、あなたのことを知りたいので、よければ話を続けても良いですか」というように、相手に興味をもっていることを伝えることが大切です。

それで相手が応じてくれれば、あとは相手の興味や関心のあることを聞いて会話を進めていくこと。

逆にそこで「いいえ、あなたとは話したくない」というニュアンスを感じ取ったら、もうそれ以上は会話は難しいので、パーティーならその場を離れるか、紹介や初対面デートなら適当に時間を過ごしてさようならをするのがベターでしょう(私はこれを何度か喰らいました。また後日語ります)

葬儀でとるべき態度と言葉とは?

誰かが亡くなった時に参列する葬儀で、喪主に言葉をかけるときほど気を使うものはありません。

日本なら「ご愁傷さまです」と頭を下げることで「悲しい想い」を示すことができますが、ラリーのいる西洋では少し事情が違うのか「痛ましいことですや、どんなに辛いかお察しします、という言葉は、相手の気持ちを勝手に察することになるのでやめた方が良い」というのです。

ここは文化の違いがあるので、正直スルーしようかなとおもったのですが、この後でラリーが述べる彼流の遺族への対応の仕方がすごく良いなと思いました。

「通夜や葬儀に参列した時は、自分が気に入っている故人の思い出話を遺族に語るようにしている。たとえば故人が親しい関係だったなら「私が病気で入院した時に彼がしてくれたことを今でも忘れません。土砂降りの雨だったのに、わざわざ来てくれたんです」や「彼は誰にも思いつかないようないたずらを僕にしたんですよ?知ってましたか?」など、ユーモアを交えて語ることもいい。葬儀の場だからこそ、あえて軽めの話をするべき時がある。そしてそういうときは、故人についてあなたが知っている話をするだけでいい」

「故人を良く知らないのなら、その人が成し遂げたことをコメントすると良い。職場で尊敬されていた、家庭を大切にする人だった、などだ。こういうときは短い言葉で。最後に「残念です。寂しくなります」と言えば、それで十分なのだ」

かける言葉によっては気を使いそうな気もしますが、それでも納得できる言い回しもあります。

もし自分が遺族であればそれでも十分だなと思う言葉がけでもあるので、このセリフは態度は今後の参考にしたいですね。

まとめ:正直に語ること、相手の話を聞くこと

本の中のいくつかを紹介させてもらったラリー・キング流会話術ですが、その全ての底流に流れているのは以下の2点だと思います。

・自分のことを正直に語る

・相手の話を聞くこと

もちろん正直にとはいっても、思っていることをそのまま口にするのではなく、相手との会話にそぐった内容の上での「正直」にです。

そしてそれは「相手への敬意を忘れないこと」につながります。

相手の話を聞くことも「敬意」の表れでもあると思います。

会話のテクニックは多くあれど、この2点さえ忘れずに意識して会話を行えば、まず間違いのない会話を楽しめるのではないでしょうか?

ほかにも多くの会話術が掲載されているので、興味のある方はぜひ本を読んでもらえればと思います。

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